1948年大阪生まれ。1973年東京大学文学部仏文科卒。電通入社。
1977年「踊りつかれて」で第4回野生時代新人文学賞佳作、
1985年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞受賞。
1995年「テロリストのパラソル」で第41回江戸川乱歩賞、翌年、第114回直木賞のダブル受賞。
| ダナエ 藤原 伊織 文芸春秋 ![]() 2007/2/13 2007/1/15 発行 |
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| ひまわりの祝祭 藤原 伊織 講談社 ![]() 2006/8/29 |
主人公は過去に何があったか、世間と途絶し、労働のない、つるつるのプラスチックみたいな平板な生活をし、協調性、順応性、社交性などに欠け、幼児的性格とまわりからいわれている、30歳を過ぎたばかりの男秋山秋二。同居人はネズミ。乱れた生活を送っている秋山だが、いつもの主人公ののんだくれとは違って甘い菓子とホットミルクを愛好している。 原田が高校時代にベニヤでキャンバスを作り面白いマチエールをつくるテクニックや、印象派の画家についての薀蓄などや、広告代理店かデザインプロダクションなどの世界を少し見られるのも私には興味深い。だから藤原伊織を好きなのかもしれない。引き込まれて読み終えた。 |
| 蚊トンボ 白鬚の冒険 藤原 伊織 講談社 ![]() 2006/4/18 |
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| てのひらの闇 藤原 伊織 文芸春秋 ![]() 23006/2/17 |
酔っ払いの中年を書くのが上手い。著者そのものみたいだ。 飲料会社宣伝部の課長堀江は会長から呼び出され、あるビデオテープについて意見を求められた。その後、会長は自殺してしまった。堀江は、なぜ会長が自殺したかを追及し始める。 堀江の部下には仕事だけでなく、酔いつぶれても面倒を見てくれる有能な既婚女性がいる。関係は微妙。 他にもスナック経営のユニークな姉弟がいて姉のナミちゃんの暴走バイクに乗せられ怖い思いをしたりする。いつも作品には、個性が強くはっきりものをいう女性が出てきて、会話のやりとりが面白く、楽しみの一つ。そしてエロ場面のないのがいい。 テープの中に写っていた、マンションから転落する子供の母親、助けた男性、30年前に堀江がタイケイ飲料に入社するきっかけになった女性、入社を勧めてくれた自殺した現会長らの周りを調べ、飲料会社のリストラ、政界へ出る為の人気取りとCMなどがからまり、複雑な人間関係が少しずつ見えてくる。 堀江の過去、謎の生い立ちや左手のひどいやけど痕も次第に明らかになるけれど、もし、生い立ちを特殊なものにしなかったらこの作品は成り立たなかったんだろうか、と、ふと思った。 堀江はサラリーマンだが、チンピラを相手に立ち回りをしたり、組長を車に乗せ、足を銃で撃ったり・・・・。 会話や、説明の中に同世代だなあ、と感じる言葉があるので好きなのかもしれない。 |
| シリウスの道 藤原 伊織 文芸春秋 ![]() 2005/10/17 |
東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子、勝哉という二人の幼馴染がいた。この三人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。三人は連絡をとりあうこともなく、別々の人生を歩んできた。明子のもとに、あの秘密をもとにした脅迫状が届く!離ればなれになった3人が25年前の「秘密」に操られ、吸い寄せられるように、運命の渦に巻き込まれる―。 女性上司の立花英子は、決断が早く、頭がよく、美人でもありステキだし、辰村は上役にもはっきり物が言える男で仕事ができる。立花との会話の妙は楽しめる。辰村の下には、途中入社の新人がいるのだが、この2人のやりとりもいいのだ。新人が先輩を見習いつつ、上司も長所を見出して伸ばしている教育ぶりがいい。 |
| テロリストのパラソル 藤原 伊織 講談社 1998/4/29 |
アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそり暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった男が見た真実とは…。 学生運動・全共闘時代の話が出るところで、不思議に印象に残っているのは、「ドイツ語は、しゃべれなくても読めるんだ」という言葉があったと思う。あの時代は、今とちがって第二外国語はドイツ語だけだったな、と。 |