●周参見のカツオ漁 3月28日(水曜日)

 服部宏次さんと周参見の智丸で漁に行ってきました。初めはトローリングで狙う予定だったんだけど、諸事情によってケンケンでカツオを釣ることに変更。港を4時に出船して、18マイル沖ぐらいから10本のカツオ用のルアーと、何か大きいのが釣れないかとトローリングロッドを1本大きめのルアーをセットして流し始める。


白やピンクのがカツオ用のルアー
全長は12cmくらい

 水温は18.8〜20度で、カツオは比較的広範囲を回遊しているようだ。もちろん、上りカツオのときのように数は多くないので、潮目や鳥山を探しながらひたすら船を走らせて群れと遭遇するのを待つ。広範囲に魚が散っているようで漁をしている漁船の無線が入ってくるが、船ともなかなか遭遇しない。
 群れに遭遇すると、10本のうち5本とかヒットする。そこで船を走らせたままラインを手で、たぐり寄せてカツオを船に放り上げて「一丁上がり」ということになるんだけど、なんせ初めての素人。それに持参したジギンググローブでラインをたぐり寄せると細いロープの部分はいいんだけど、ナイロンのリーダーの部分になると滑ってなかなかたぐり寄せれない。もたもたしていると魚がバレてしまう。やっぱり漁師さんが使っているゴム手袋が、滑らないし、着脱が簡単で、手も濡れないので一番だと実感した。


ヒットすると手でたぐり寄せる

 ヒットするときは一挙に、何もないときはひたすら走り回ってる、となるとどうなるかは明らかですよね。そうです、猛烈に眠気が襲ってきた。3人しか乗っていないので、キャビンには寝るスペースがたっぷり。ほとんど船酔いしない僕には、船の揺れがさらに眠気を誘い知らない間にウトウト…。
 トローリングの場合は、ヒットするとリールが逆転するときのラチェット音によって目が覚めるんだけど、ケンケンの場合は固定されているのでヒットしても見ておかないと分からない(潜行板にセットされたルアーにヒットしたら分かりやすいけど)。じっと見ているとさらに眠くなるという悪循環(笑)。


アウトリガーか伸びているのが
ケンケンのライン

 昼近くになると岸寄りの6マイルくらいの所の方がヒットするので、だんだんと港方面へ戻っていく。朝と違って漁船も固まっており、大きな鳥山も立っていた。この釣りのポイントは、魚を探り当てるカンとゴム手袋、それに眠気に勝つこと(笑)。

 結局3時くらいまで漁を続けカツオを14本キャッチしたが、かなり逃がしてしまった。完全に漁師失格(笑)。大きいものは3.8kgあり、小さいものでも2kg近くあるだろう。浜値でキロ当たり1,700円くらいするそうだ。そうすると1本6000円以上。これが、僕らの口に入る段階になる10,000円を超えるだろう(この時点で僕の口には入らないことに決定)。


この時期、勇勝丸の晃さんが
僕らと遊んでくれないのは当然ですよね
南紀の漁師は、この時期に
一年分を稼ぐんじゃないでしょうか

 さっそく、スーパーへ売りに行こうかと考えたけど、僕が5本もらって帰って、残りは服部さんが堅田へ配達。僕の5本のうち3本を知人におすそ分けして、2本を捌いてタタキにしてさらにおすそ分け。朝本さんが「大きいやつはアタリハズレ(油の乗りに個体差がある)があり、小さいほうはハズレはない」と言ってたんだけど、僕の家で捌いたカツオは小さいほうが油は乗っていた。といっても初カツオに比べるとはるかに美味しかった。タタキも美味しかったが、残ったのをショウガで炊いたら、それも美味しかった。