BONIN FLYING FOX 3
交 尾 こども 飛 翔
交 尾
オガサワラオオコウモリには特定の発情期が無いのか
冬のネグラではいたるところで交尾が行われています。
その度に雌のけたたましい声が周囲の山々に響き渡ります。
しかし、雌の方に受け入れる態勢が出来ているのか、
つまり、その年中行われる交尾が繁殖に反映されているのかは今のところ不明です。
交尾は木にぶら下がったまま、雄が巧みに雌の背後に回り込み、
抱え込むような体勢で、後頭部をくわえながら行われます。
その特異な体勢での交尾が可能な為にか、
雄の生殖器は体格に比してかなり巨大です。
顎を引けばそこには先端が・・・・。
交尾について詳しくはここをご覧下さい
こども
群の中に一際華奢(きゃしゃ)な体躯のコウモリを見かけることがあります。
小柄である以外は体色や形がおとなと変わるところがないので判別しにくいのですが、
これはオオコウモリのこどもです。
冬場、気温が低い日に母親の翼にくるまって暖められているところを見たことがありますが、
か細い声で母親に甘えるその姿は我々がよく知る犬や猫のこども同様、
とても愛らしいものでした。
この画像もこどものオオコウモリを撮ったものですが、
母親とならぶと半分くらいの大きさしかありませんでした。
この画像のもとになったビデオ映像が、小笠原海洋センター(※)で写真解析され、
生後1〜2ヶ月、もしくはそれより若いらしいということが判りました。
(※)アオウミガメの保護、飼育、調査で知られる父島の研究機関。
教育委員会の委託を受け、前例が無いほどじっくりと時間を掛けたオオコウモリの調査を数年に渡り実施した。
飛 翔
日没後、オオコウモリは餌場を求め
思い思いの方角へ向かってコロニー(ねぐら)を飛び立ちます。
有視界飛行で飛び回り、発達した嗅覚で餌場を探し、
目星を付けるとすぐには降りず、上空を数度旋回したのち果樹などにとまります。
飛び立つ瞬間、方向を変える時、木に止まる寸前で減速する時は、
大き目の旗を振ったときのようなバタバタという大きめの音を立てて羽ばたきますが、
飛翔中は殆ど無音であるため、よほど気に掛けていないと、
頭上3〜4メートル位のところを飛ばれても闇に紛れて気付かないことがあります。
翼は皮膜状になっており、柔軟性のある上質なラバーを思い起こさせるような、
しなやかさと弾力に富んでいます。
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