BONIN FLYING FOX 1

過去・現在  生息数  食性と排泄


過去・現在

 

オガサワラオオコウモリ

 

小笠原諸島唯一の固有哺乳類にして、国の天然記念物(1969年指定)

かつては環境庁により「危急種」に認定されていたが、

1998年にはその存続がさらに深刻であることを意味する

絶滅危惧TA類」に改定されたのに端を発し、

小笠原村教育委員会の委託を受けた島の研究機関‘海洋センター’により

存続と保護、人との共存を目的としたかつて無い緻密な調査が昼夜を問わず実施された。

 

明治時代、小笠原へ入植が行われた当時は

無数に生息していたと言われているが、

開発が進むに連れその数は激減した。

乱開発がその主な原因とされているが、

島の農業が盛んになる頃から害獣視されるようになり、

1頭につき5銭の懸賞金が懸けられ駆逐が奨励されていたという、

過去の文献に基づいた説もある。


 

生 息 数

小笠原諸島がアメリカから返還された1968年(昭和43年)当時は

まだ父島でも多数のオオコウモリが目撃されていたが

その後、森林の伐採などの影響が及んだためか

全くと言っていいほど見られなくなってしまい、絶滅説が噂された。

 

母島では昭和53年に調査が行われたが、目視確認されたのは僅かに3個体。

しかし、昭和63年に父島で写真家の【金子 博】氏によって2頭が再確認されたのを皮切りに

平成4年に公表されたデータでは最高7頭が、

さらに平成8年の調査で62頭が確認されている。

平成13年前後実施された調査により、父島には130頭以上の生息が確認されたが

平成14年になりおよそ80頭前後まで激減した。公式には原因不明とされているが

一部の島民により殺戮されたとの情報もある。

 


食性と排泄

オガサワラオオコウモリは概ね花蜜、花、果実、葉などを食べる。

どんなモノを食べているかについて詳しくは本サイトの採餌品目図鑑をご参照のこと。

これらの食物となるものを口に含み、モグモグと咀嚼(そしゃく)を繰り返し、

養分がすっかり抜けた繊維質等を吐き出す。

この吐き出されたモノを‘ペリット’、もしくは‘ペレット’と呼ぶ。

このようにオオコウモリは果実や蜜を主食としているため、

排泄した糞は大便も小便も便も殆ど無臭。

また、始終逆さまでいるオオコウモリも、

排便の際は翼の爪で枝などにぶら下がり懸垂をしているような格好で用をたす。

オオコウモリの交尾と排泄について詳しくはここ

 
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