副腎皮質ホルモンに代表されるステロイド剤は、現代医療において、最もすぐれた薬のひとつであることは間違いありません。
  この薬の出現でいったいどれくらいの命が救われ、苦しみから解放されてきたことか。この現代医療の宝ともいうべき副腎皮質ホルモンはいったいどのようにからだに働くのでしょうか。

 

@炎症物質の合成を押さえて炎症や痛みを静める。
  (そりゃええこっちゃ、炎症や痛みを静めるっつーことはカユミも強力に止めるっていうことやから、なんともありがたいことですな。)

A表皮の増殖ないし再生の抑制。
  (つまりやね、皮膚を作ることを止めようとしちゃうんやね。えー、皮膚を作ることをとめちゃう?ええんやろかとめちゃって、まーちょっとぐらいええか!・・・・・)

B真皮血管の収縮作用。
  (つまりやね、ステロイドを塗ったところでは血管がきゅーと締まって血が流れにくくなるわけや。しかし皮膚が正常に働くには栄養がいるわけやし、皮膚の新陳代謝で出てきた老廃物はどないなるねん血が流れんようになったら運ばれへんがな、ほんまこれでええんかいのー?)

C線維芽細胞の分裂抑制。
  (なんやまたわけのわからん小難しいことばがでてきよったのー、つまりなんやなーこれは、塗ったところで皮膚に新陳代謝をさせんようにしようちゅうわけや。またこんなんかいな、なんかもっとビシッとありがたい働きはないんかいな。)

Dコラーゲンや酸性ムコ多糖生成阻害。
  (なんやまたまたけったいなことばが出てきたのー、どないな意味やっつーとね、このコラーゲンや酸性ムコ多糖類ちゅうのは、皮膚の下の細胞と細胞の間にいっぱいおって水分をがっちり抱え込む力をもっとるんやね、だからこれが多いと肌がプルンプルンしてみずみずしくなり弾力がでてくるんやけど、反対にこれが少ないとガサガサのつやのない肌になってもうて、そとからアレルギーをおこすような異物が入ってきやすくなるんや。それとこのコラーゲンは、血管に弾力を与えて丈夫にしとるものでもあるのや、だからこれが作られんちゅーことは、血管を弱くしてジンマシンを出やすうしているっちゅーことであり、内出血しやすうしてるっちゅーことやね。なんやどれもこれもかなわん作用やなーほんま。)

E免疫能抑制作用。
  (えー!この上に免疫まで抑えようちゅうんかい、怒るでほんま!しかし免疫が落ちたら外から入ってくるバイ菌やウィルスなどの病原菌と闘えんようになってまうがな、そんなんなったらアトピー性皮膚炎の炎症が出とるところは、バリア機能がないからすぐ化膿したりヘルペス(ウィルスでおこる皮膚炎)になってしまうやろ、ほんまどないなっとるんや!
「せやけど不思議やなー、アトピーは免疫力が落ちるからでるんとちがうんかいな、それをさらに抑えてもうてええんかいな。」
こないに思おてはる人多いんちゃいます。これは実は簡単なことなんやけど、からだ全体の免疫力が落ちるやろ、するとからだはものすご弱っているわけやから外敵に対して神経質になっとるわけや、そんなところに皮膚からなんでも入ってきてみい、ふつうの状態だったらなんやこんなもんと思って無視するようなものに対しても過敏に反応してしまうちゅうことや。だから過剰になった分だけ抑えてやることは、一時的には悪い事ではないのかもしれん。せやけど実際は、なかなか過剰分だけ抑えるなんてことはできへんで、ちょこちょこ使ううちにどんどん免疫力が弱わなって過敏反応だらけになってまうわ、しかしそれでもずーと使いつづけたらどないなるんやろ、わー考えただけでも恐ろしいわ!)

以上のような働きが副腎皮質ホルモンにはありますが、これらの働きが同時にでてくることはありません。
@の効果は塗ってすぐに現れてきますが、AからEまでの働きは使い続けるうちに徐々にでてきます。だからAからEまでの影響が出てくるまでにやめればいいわけです。そのためには、炎症が原因の判っている一時的なもの(例えば、ネックレスなどでかぶれた接触性皮膚炎であったり蜂などに刺されてひどい炎症が出たときなど)であることが必要であるが、体質的な影響の強いアトピー性皮膚炎、毎日使う洗剤などで起こる主婦湿疹、がんこに繰り返す原因の判らない慢性湿疹などは長い期間に渡って継続的に使わざるおえなくなるために、AからEまでの影響がどうしても出てきてしまう。ではどうしたらよいのか、簡単なことですそれらの慢性疾患に副腎皮質ホルモンを使わなければよいのです、生活上の改善をきちんと図りスキンケアで皮膚機能を高めあせらず時間をかけてじっくり治していけばいいのです。ただ、今までにすでに長い期間ステロイドを使ってきている方は、リバウンドが並大抵ではないのでしっかりと心を決めつらさを覚悟のうえやめなければ挫折してしまうことも多い。さらにただやめるだけでは、リバウンドがだらだらと長く続いてしまうしリバウンド中に起こりうるトラブルに対しなかなか対処することが大変であるため、できるならステロイドの離脱を経験したことのある専門家に相談の上、ステロイドの中止を図らなければいけない。