アトピー性皮膚炎の原因は年齢によって違ってきます。

先ず0〜3才まででは、免疫力の弱さ または 免疫システムの未熟さが大きな原因となっています。

免疫過剰反応であるアレルギー疾患の代表であるはずのアトピー性皮膚炎の原因が、何故にその逆のように思われる免疫力の弱さなのか?もし免疫力の弱さが原因だとしたならば、抗原の認識に対して認識能力が弱まっているのだから より抗原に対して鈍感になってもよさそうなものをどうして過敏な状態へと働くのか?
それは、以下のような理由によるものと考えております。

生後まもない赤ちゃんでは、当然免疫システムはできあがっておりません、8才ぐらいまでかけて徐々に強化してゆきます。いや強化して行くと言うより、確立されて行くと言ったほうがいかもしれません。風邪を引いたり、伝染病に罹ったり、けがをしたり、アレルギーをおこしたり、そのような経験をひとつひとつ乗り越えて行く事で、免疫もトレーニングされ確立されて行くものなのです。
現代社会においては、あまりにも無菌状態で育て様とするためにそれらのトレーニングがあまり行われず、免疫力が弱いまま成長しているようです。またおむつかぶれにしても軽い湿疹程度のものでもすぐにステロイド剤のおせわになるようで、とてもとても免疫が強化されていく環境にありません。

そのような状態の時、からだの中ではどのような事が起こっているのかと言うと、
免疫は人体にとって根源的な自己防衛反応であるので、本人が意識していようといまいと自分のからだの免疫力が弱い事を知っています、そのような弱い免疫システムでは、外からの侵入物に対しては即生命に直結する危険性があるため からだの外から侵入してくるウィルスや細菌などを確実に撃退しようとすれば当然の事として異物がごく微量の段階で免疫システムを発動しなくてはいけないのです、だから常に異物に対する監視体制を高めてピリピリと緊張状態になっているのです。
免疫力が強ければ、少々異物としてのウィルスなどが増えてこようともきちんと相手を認識して、その抗原に対する抗体を正確、迅速にたくさん作り出しやっつけてしまうこともできるのですが、免疫力が弱いとその余裕がありません、侵入してきた異物に対して自己に対する関係性(危険の度合い)を誤って判定(多くの人が認識していない様であるが、アレルギー反応をおこす人は異物を危険なものであると判定して免疫反応をおこすように、アレルギー反応をおこしてない人も異物を危険なものではないと判定して免疫システムを発動しなかったのである)したり、わずかな危険性に対しても過剰に反応するような形の判定になってしまうのである。

まあ、つまり免疫能力が弱いと言う事はね、危険かどうかを認知する能力も弱くてね 安全なものも危険と認識してしまう可能性が高いわけです。しかし、免疫は 命に関わる防御反応であるから、危険なものを安全とは認識しないわけですね。
さらに、からだは防御力が弱い分 危険に対して過敏になっとるから 疑わしきは攻撃する(アレルギー反応をおこす)と言うことですかね。


16才以上の人では、@アトピーの本質 でも書いたように、物質的・精神的エネルギーの過剰状態を解消するために、アレルギー反応を利用してエネルギーを放散させることが原因となっている。
ここでは、免疫力が弱いこと 言いかえれば 免疫システムが確立していないことにより、免疫反応自体を生体がコントロールすることが出来ずに ほんらいの目的(からだの中にいる自分とは違うものを攻撃して排除する反応)以外の形(ただ単に熱量の放散を目的にする反応)でアレルギー反応を発動している可能性が実に高いのである。

4〜15才までの原因は、0〜3才までの原因と16才以上の原因の混合型である。
ほとんどは、0〜3才までのアトピー同様 免疫力の弱さそのものによる炎症であるが、徐々にストレスなどによる影響も受けるようになっていき、エネルギーの放散のためのアレルギー反応が起こるようになっていきます。