今話題の海洋深層水とは、海抜200mより深いところの海水で、特徴としては雑菌が存在しないこと、栄養に富みミネラルが豊富であること、エネルギーポテンシャルが高いことなどが挙げられます。
当店の考えでは、人の再生能力を高める力を引き出す古代の海に通じるものがあり、ぜひ有用に活用できるようになればいいなあと思っておりますが、今考えられる問題点が二つ程ある様に思います。

1つはその使われ方です。
今のところ商品化されているものの多くは、飲料用のものでありますが、摂取による効果がどれほどのものなのかは、はなはだ疑問である。確かに体液に近いミネラル組成を持つとはいえ、そのことと体への有用性とはあまり繋がらない、ただし、単に一部のミネラル不足で健康を損ねている場合には多少なりともそれを補うということで効果が出るかもしれませんが、それにしても2L中の含有量から考えると微々たる補給にしかなりません。

それよりも、海と生物との関係から考えれば当然環境としての海、言いかえれば浸かることまたは塗ったりつけたりする外用を続けることでその力は十分引き出されるはずである。そのためには、入浴用としての海洋深層水、化粧品としての海洋深層水のほうが適している、特に入浴用としての海洋深層水は、その接触時間、接触面積からいって最良の方法でしょう。
しかしながら2L1000円〜2000円の現状の価格では、通常のお風呂200Lでは10万円〜20万円かかることになり現実的ではないかもしれません、そこで登場するのがノンEバスソルトです、この入浴剤はミネラル組成がほとんど同じになるため大変に有用に働きます。
今年(2000年)三重県が官民共同で海洋深層水を吸水して、その入浴施設を持った療養施設を作る計画を春に断念したことがありました、なかなか目のつけどころがいいなあと感心しましたが、民間企業がその採算性に疑問を持って中止になったとのことです、それはそれで正解かもしれません、というのは不特定多数のお客様を相手にする事でもあるので、当然その中にはステロイド歴のある方、現在使用中の方などもたくさんみえられるはずです、それらの方が海洋深層水のお風呂に入った場合多分にリバウンドが出て炎症を引き起こす可能性があり、そうなった時に従業員の方が苦慮されたのではないかと危惧されるからです。

もう1つは環境への影響です
環境への影響は大きく分けて二つあります、@吸水されたことによる海という環境に対する影響 A吸水された深層水を実用に耐える状態に処理する過程ででてくる物質の環境に対する影響  があります。

@吸水されたことによる海という環境に対する影響

ある学者によると、海洋深層水はほぼ無尽蔵に存在するとのことで、多少日本近海で大量に吸水しようとも環境に対する影響は全く無いと言うことらしい。
しかし、原価0円の海洋深層水が日本では高い値段で売れるとなれば諸外国が競って取水することは、火を見るより明らかである。現に最近では、ハワイ沖で取水された海洋深層水も出まわってきています、あと4・5年もすればロシア産、カナダ産、中国産などの海洋深層水が必ずでまわってきます。
そのような状況になってくれば環境への影響を無視するわけにはいけません、海洋深層水は人のためだけに存在するわけではない、その高い栄養価で多くの海洋生物が恩恵にあずかっているのです、今の海洋生物のバランスは、今の量の海洋深層水で保たれているのであって、たとえ全体量に対する割合が微々たるものであろうとも、各国が取水を繰り返せば絶対好ましくない影響が出てきます。
そのため本来なら日本が率先して深層水取水に関する国際ルールを提唱していかなければいけないが、とてもとても今の日本からその様な提案が国際的に出されるとは考えにくく、海洋環境破壊が進むことが危惧されます。

A吸水された深層水を実用に耐える状態に処理する過程ででてくる物質の環境に対する影響

深層水を飲料用その他の商品にするためには、まず脱塩することが必要であり、その脱塩した時に出る塩をどのようにして廃棄またはリサイクルするのか、いいかげんな対応では土壌に与える影響は大変大きなものになります。
さらに問題になりそうなものが、硝酸性窒素である。深層水というものは、魚やプランクトンの死骸が堆積するために多量の硝酸性窒素を含みます、そのため商品化のためには大量の硝酸性窒素が廃棄物として出てきます、一昔前なら化学肥料としてのリサイクルも考えられましたが、現在の農地の土壌は今までの化学肥料過多の農業によりただでさえ多くの硝酸性窒素を含んでいますので、これ以上の大量使用は農作物自体に影響が出てきてしまうため、化学肥料にしてリサイクルするというのはなかなか進ません、結果残ってしまった硝酸性窒素はどこへ行くのでしょう、また海に捨てるのでしょうか?富栄養化は大丈夫なのか?ぜひ知りたいものである。