中嶋輝洋子遺稿短歌集「夢ならば」

唯一、心を滾らせられる私の詞。或る歌は日記であり、回想、空想どれもホントで、どの歌も私が居る、生きてる証を詠んだもの、
これが私の短歌。
 (kayoさんのHPより)

在りし日のかよさん
口に咥えたスティックでキーボードを叩く

夢ならば生きて退院することと筋ジスの友は目を輝かす
臥すわれに名月写す手鏡の角度変えつつ母は見せたり
空蝉をあまた背負いし金木犀蕾付けたる今朝匂ひたつ
散り際を逸して咲ける桜ばな憚る生は好まれがたく
握り得ぬ拳を幾度叩きつけ出せない言葉微塵に砕く
中嶋輝洋子著「夢ならば」 (二千円+税) 
発行所 書肆侃侃房