富士山に持っていった
ポテトチップスの袋

パート2

1999/09/25 記


「富士山に登ると気圧が低いので風船が巨大化する?」
という実験を前回の登山で思いつきました。
というわけで、また富士山に登りました。
馬鹿だな〜。

【このページについて】
1997年8月調査のものを、リメイクしました。

【前回の実験】
去年の夏は、ポテトチップスなど菓子の袋を持って富士山へ登り、どれくらい膨らむか、あるいは、バクハツはしないのか、といったことを試みました。
で、今度は風船を持って行こう、ということなのです。
気圧が下がるにつれて風船が巨大化することが予想されますが、果たして、果たして。


【実験準備】
今回の登山(1997/08/13〜14)では新たなるメンバーも加わり、やる気満々で臨みました。
つくづく、いい友達を持ったと思います。決して「阿呆」だと思わないように。
ふもとのコンビニで
ふもとのコンビニで


【標高2000m】
さて、ちょっと人の目線を気にしつつも、登山を開始しました。
標高2000メートルまでは、車で行けます。
ポテトチップスの袋はなんとか膨らんで見えますが、風船に至っては、大きくなったんだか、なってないんだか。
ビジュアルに訴えませんね、どうも。
というわけで、風船の外周の長さを測定することにしました。
まあ、くるりとヒモを巻いて、その長さを計るだけですが。
これで風船がどれくらい大きくなったかがわかります。
ちなみに僕の風船の、標高2000mでの外周は62.5cmでした。
2000m
2000m


【標高2200m付近】
我々が使った「須走(すばしり)登山口」は標高2500m位まで、森が続きます。
先頭を歩いていて、ふと後ろを振り返ると、ああ、全員風船を持っている。
ものすごく異様な空気を感じつつも、自分がその一人であることも否めない事実だったりする。

風船を持っていると、いろいろな人が話しかけて来ました。ま、そりゃそうか。
しかし、みんながみんな、
「それ、頂上から飛ばすんでしょ。」
と言ってました。
それはそれでおもしろそうな気がしますが。
我々の、「高山へ持っていったら膨らむだろう」などといった地味な期待は、万人の理解するところではないらしいです。

森の中を歩いていると、風船が草や枝にバシバシ当たって今にも割れそうでした。
実際に割れた風船もありましたが。
しかし、風船が割れた瞬間が「変人」から「凡人」へ戻れる瞬間でもあるんですよね。
2200m
森の中


【標高2250m】
見た感じ、風船もポテトチップスもあまり変化がありません。
変化があるのは人です。すでに疲れた顔をしています。

風船の外周を計ってみると、おお、膨らんでいる。外周にして、5ミリ膨らんでいる!
それって誤差じゃないの?という気もしないでもないですが。
ふもとのコンビニで、ちゃんと測定しておけばよかった。
ちなみに、5ミリというのは体積にして約2.4パーセント膨らんだことになります。
2250m
2250m


【標高3250m】
ポテトチップスの袋はこんな感じです。ずっと。
風船もあまり変化がありません。
3250m
3250m


【富士山頂】
頂上では、みんなの風船がボフボフと、破けるように割れてしまいました。
ゴムが劣化してしまったようです。
やっぱりハードな登山には耐えられなかったようです。
僕の風船もなんだか元気がありません。

このあと、ポテトチップスの袋も空気が抜けてしまいました。
パンパンに張っていた袋の角が擦れて、ちいさな穴が空いてしまったのが原因の様です。
爆発はしませんでした。
3776m
3776m


【標高2000m】
2000mまで下山しました。
風船が明らかに小さくしぼんでいます。

だいぶ下りたような気がしますが、実はまだ2000mも標高はあるんです。
2000m
2000m


【まとめ】
さて、風船の外周をグラフにすると、こんな感じです。
グラフ
登山をしているときは、わずかに膨らんでいるようでしたが、
「風船が巨大化する」という現象を見ることはできませんでした。

下山をしているときは、ものすごい勢いでしぼんでいます。
しかし、「気圧が下がったから」というよりは、「風船が劣化した」というのが正しいようです。

この実験は失敗だったみたいですね。
あんなに恥ずかしい思いをしたのにぃ。