双眼鏡の選び方
星を見るのに、望遠鏡も良いけど、重いし、セットするのも面倒!そんな経験がある人も
多いのではないでしょうか? そこで手軽に星空散歩するには、双眼鏡が便利なんです。
自分の二つの目でもいいのだけど、これには限界があるし、都会人は特に目が良くないです
よね。アフリカの人がうらやましい。
見る物によっても、望遠鏡より、便利な時がありますよ。
そこで双眼鏡を買うときの、参考になればと思い、少し自分勝手な意見も交えて書いて
いきます。
双眼鏡は特別な物、おもちゃタイプの物を除いて、大きくわけるとポロプリズム式と
ダハプリズム式に分かれます。また、双眼鏡って星見だけじゃなくて、コンサートとかに
使うオペラグラスとか、監視業務とか、自衛隊で使う業務用などもありますが、今回は
星見用に限って書きます。
ダハプリズムとポロプリズムの差は、ポロの場合、これは昔ながらの形の双眼鏡、機能
重視の設計で同じ口径だったらダハよりも安く、お買い得です。
ダハの場合は、対物レンズから接眼レンズまでも光軸が一直線になっていて、スマート
なデザイン、小型化、軽量化が可能で、最近はやりになってます。
まぁ、ダハ、ポロともデザインのきにいったほうを選べばOKです。
さてここからが双眼鏡選びの基礎知識になります。
双眼鏡には、7×50 7.3°とか書いてありますよね。この最初の数字7が倍率、
次ぎの50が対物レンズの口径(mm)次ぎの7.3°が実視界になります。
双眼鏡の性能には、このほかに、アイレリーフ、ひとみ径、これくらい知っていれば
だいたい事たります。
それでは一つずつ書いていきますね。
★ 倍率
倍率は、肉眼で見たときの何倍か似見えるかを表した数字です。
たとえば「8×」の場合、800m先にある物が100mまで近づいてきたときの
大きさに見えるということです。
星見に使う場合、ほとんどが手持ちで使うので、あまり大きな倍率だと、手ぶれで
見にくくなります。私の経験から言ったら6〜10倍が使いやすいです。
三脚などに取り付けて使うなら、もっと高くてもOKです。
★ 実視界
双眼鏡を動かさずに、見える範囲を角度で示したのが「実視界」です。
これが狭いと穴の中を覗いているようで、気分が悪くなります。 星見に限らず
これが広い方が見やすいです。 出来れば6°以上が良いでしょう。
★ 口径
対物レンズの直径です。 望遠鏡もそうですが、口径が大きいほど、光がいっぱい
集められます。 でも、大きさにも限度がありますよね。大きくなれば、重くなり
値段も高くなります。一昔前は50mmが天文家の間では標準だったのですが、
これが意外に重い!! 最近は40mmくらいがもてはやされてるみたいです。
最近の人は、ひ弱になったのでしょうか? 女性が使うには30〜35mmくらいが
丁度よいかも。
★ アイレリーフ
双眼鏡の全視野をみることができる、接眼レンズから目までの距離のことです。
この距離が長いと、長時間見てもつかれません。長い場合の一番の特徴は
メガネをかけた人でも、そのままのぞけることです。 メガネをかけた人には重要な
項目です。 15mm以上、メガネの人は20mm以上ほしいです。
★ ひとみ径
双眼鏡をひっくり返して、接眼レンズの方から少し離れて、接眼レンズを見ると
レンズの中に白い円が見えるでしょ。これを「みとみ径」というんです。
ちょっと算数の時間!!
ひとみ径は簡単なわり算で求められます。 対物レンズの有効径÷倍率です。
たとえば、7×50の双眼鏡だと、50÷7=7.14 ひとみ径は7.14mmです。
ここで、人間の瞳は、暗いところでめいっぱい開いて約7mmに開きます。
もうわかったでしょ!双眼鏡からの光を、無駄なく人間の目に入れるには、ひとみ径
を7mm前後にすればいいですよね。 だから、昔の天文家は、双眼鏡と言えば
7×50を選んで使っていたんです。
なにも、7×50だけが7mmじゃないのにね!!
普通に、星見用でしたら、5〜7mmあれば充分ですよ。
以上を参考に、自分に合った双眼鏡を選んでください。 あと、予算に余裕が合ったら
防水タイプをお勧めします。 星見は結構夜露に濡れますし、冬は凍ってしまいますからね。
最後に、簡単な使い方を書いておきます。
使い方! そんなのピントをあわすだけだよ!なんて言わないでね。 けっこう知らない人
多いんですよ。
ピント合わせにはIF式(インディビジュアルフォーカス)と、CF式(センターフォーカス)が
あります。
ピント合わせの前に、自分のひとみ間の距離をあわせましょう。
左右の望遠鏡が真ん中でつながってるでしょ、これが双眼鏡なんだけど・・・。その接眼部を
自分の目の位置にあわせないと、みれないんですよ。
双眼鏡の真ん中が、折れ曲がる用になってて、目の位置にあわせられます。
双眼鏡を覗いててて、視野がまん丸になったらOKです。 良く映画とかテレビで、双眼鏡を
覗くシーンで、横8の字になってるでしょ。あれは間違い!正しくセットした双眼鏡の視野は
まん丸です。
★ IF式
この手の双眼鏡は、左右の接眼部に、それぞれピント合わせのリングが付いています。
片目づつつぶって、ピントをあわせましょう。
この方式は、機密性が高く、中にガスがはいっていたりして、曇りにくく、防水性も高いで
す。
★ CF式
中央にピント合わせ用のリングが付いていて、これを回してピントをあわせます。
動きの早い物とかには有利です。これは、使う前に左右のバランスを、自分の目に
あわせておく必要があります。
接眼部をよく見ると、片方にだけ、ピント合わせのリングが付いてますよ。
まず、付いてない方を覗いて、ピントをあわせます。そちらの目は閉じて、リングの
付いている方の目で、リングだけを使って、ピントをあわせるんです。 後はこのリングは
使わずにセンターリングだけでピント合わせをしましょう。
友達に貸すと、また、最初からやり直しですよ。慣れれば、瞬時に出来るようになります。
このほかにも、手ぶれ防止装置が付いた双眼鏡とか、対空用双眼鏡、大口径高倍率の
双眼鏡もありますが、今回は手軽に持っていける、星空散歩用について書いてみました。
簡単に書いてしまったので、わからないこととかありましたら、遠慮無くメールしてください。