食料を輸入に頼る・怖い理由      
Tuesday, February 20, 2007 7:56:34 PM 

オーストラリア産牛肉が干ばつの影響で、ここ1.2年安くなります。何故、こんな事が
起こるのか?また、アメリカでは穀物をバイオ燃料に消費し、世界の穀物価格が上昇
しています。今回は
「食料を外国に頼る怖さ」の報告です。

オーストラリア産牛肉、大幅安へ

オーストラリアで干ばつが起こると、市場への牛肉の出荷量が増えるためです。

干ばつで牧草が育たず、飼料用穀物も取れなくなり、たくさんの牛を飼っておく

エサの余裕がなくなり牛の飼育頭数を大幅に減らし、市場に出荷してしまうので

価格が暴落するのです。

昨年の7〜8月頃から、メス牛の値段が急に下がり始め、1s当たり3割安になってます。

しばらく値崩れ傾向が続く見込みです。


日本向けは価格が高いので優先的に売ってくると思いますが、影響(価格は下がる)

はでてくるでしょう。

しかし、1.2年したら、生産量が減ってしまうので品薄になり価格は戻すと思います。

オーストラリア産牛肉は、干ばつによって価格の上下があることを覚えていて下さい。

もう一つ、オーストラリアでは干ばつの周期が短くなってきています。

これも不安材料の一つです。


アメリカのバイオ燃料の影響は?

世界の穀物価格は、ここ20〜30年、手ごろな価格で安定していましたが、ここ1〜2年

で新たな穀物需要が増えてきています。それがバイオエタノールの需要です。

バイオエタノールは農作物から作ったアルコールですが、ガソリンの代わりに車や飛行機

のエンジンを動かすことができます。

バイオ燃料のの材料になるのは、トウモロコシ・サトウキビ・大麦です。

OPECの追加減産決定で、さらに石油価格が上がる事とCO2の排出量削減が期待

でき、最近、注目を浴びています。

アメリカのブッシュ大統領は、中東の石油の依存度を低くするため、バイオ燃料の移行を

強力に進めているため、バイオ燃料として消費される穀物量は増えることがあっても

減ることはないと思われます。


日本では昨年から、この影響で、牛肉・豚肉に使うエサのトウモロコシ価格が高騰し、

昨年の10月から、1トン当たり牛・豚のエサで1500円、今年の1月から牛のエサで

5000円・豚のエサで5500円価格が上がっています。また4月になると、

尚、一層価格が上昇する気配が見られ、もしかしたら、昨年よりも1トン当たり10000円

の値上げになる可能性があります。当然のことですが、このエサ代の高騰は小売価格に

影響を与えるでしょう。


食料の国内自給率を高める理由

上記の二つの例を見てみても明らかなのは、食料を外国に頼ることは、とても危険な

ことだということです。価格が上がったりする事に対しては、仕方がないかもしれません。

しかし、食料が外国から全く入ってこなくなったら、どうなるのでしょう

最近の世界の食糧事情をみていますと、とても危惧されます。

日本でも、バイオ燃料の研究が筑波学園都市の研究センターで行われています。

我々、生産者は、このバイオ燃料に使う穀物生産も検討してきています。

しかし、その前に、「命の源である食」の国内自給率向上を何とかしなくてはなりません。

また、食料を輸入に頼ることは日本古来の食文化の衰退・水の汚染・過疎化の進行にも

つながっていきます。

もう一つ、付け加えるならば次世代の子供達に負の遺産を残すことになるのです。

日本の子供達は現在、アレルギーで苦しんでいる割合が他の先進国と比べると非常に

高くなってきています。輸入に頼っていては、この子供達に食べさせる食料がなくなって

しまいます。(詳しくはメインサイトへ)  みなさんは、どう思われますか?

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