










一般的な建築用語と気になる用語の解説集01
(おことわり:わがままな解釈かも知れません)
●設計とは?: 建築をつくるには,はじめにしっかりした設計図をつくらなければなりません。設計が悪ければどんなに優れた工務店(大工さんや職人さん)に頼んでも良い建築はできません。同じ“つくる”でも,設計は“創る”,施工は“造る”という大きな違いがあります.
●監理とは?: 工事監理とは,工事が設計図書に忠実に行われるように現場をチェックしたり,材料や色彩を検討したり,工事代金の支払い時期を確認したりすることで,設計を補完する重要な仕事です。
優れた設計図があっても,工事監理者がいないと設計図どおりにつくられる保証はありません.詳細な設計図と密度の高い工事監理とがそろい,良心的な施工者がいて,はじめて質の高い建築ができるのです。通常,工事監理は設計者またはそのスタッフがします。
なお,施工業者の現場監督がするのは「現場管理」で,職人の手配など現場の運営に関するものです。
●建築家って?: 『建築家』は資格の名称ではありません。建築士の資格を持ち,施工会社や材料メーカーなどに所属あるいは従属せず(組織的にも経済的にも独立して)設計監理を行っている設計者(設計事務所)を言います。その中でも建築界に少なからず影響力ある提案型の作品を輩出する方々を指しているものと思っています(一概には言えませが、傍で学びたくなるような設計手法をお持ちの方かな・・・)。
なお、“従属していないこと”は建築主の代理人としての仕事を進めるために極めて重要な点で、基本事項でしょう!設計と監理を設計事務所に頼むときは、たいへんですが、ご自分にあう建築家(設計事務所)をさがさなければなりません。
ちなみに、Webサイトに登録されてる「建築家」と言われている方々(私もですが)で、私に影響を及ぼした方は皆無といってもいいほどです。
●建築士って?: 『建築士』は、国家資格で一級,二級,木造建築士があります。それぞれに守備範囲が定められており、一級建築士の場合は,建築系大学を卒業し2年の実務経験を経て受験資格が得られます(他の方法もあり)。
試験は学科(計画,法規,構造,施工)と設計製図に分かれ,平成14年の総合合格率は6. 4%でした。しかし,試験でデザインの能力を評価することはできませんから,一級建築士のうち本当の意味で設計ができる人は1割もいないでしょう。したがって建築士資格は設計者の資格ではなく,建築技術者の最低基準を示すものと考えるべきでしょう。
わが国の建築士は西欧の建築家資格とはまったく違うという認識が必要です。一級建築士のうち,設計事務所に所属して設計監理をしている人は1割程度と言われています。
なお,建築業界には設計をする人をさす言葉に「設計士」という用語はありません。
建築基準法用語での「設計者」(その建築に法的に責任をもつ者)と建築士法の「建築士」(資格)だけです。もし建築業界の人で「設計士」を使う人がいたら,不勉強な人でしょうし,その人が設計の仕事をしている人なら職能意識の低い人でしょう。
●工務店の選び方: お知り合いに良心的な工務店があればそこに頼むのもひとつの方法です。設計事務所から2,3の候補をあげてもらう方法もあります。どの方法でも技術力は設計事務所に,経営状態は取引き金融機関などに判断してもらうといいでしょう。最近は工事途中の倒産等の心配をしないですむようなサービスもでてきています。
建築家と相談しながら,2~3社から見積もりをとれば,競争の原理も働き妥当な見積金額が得られます。なお,施工会社の規模の大小や有名無名と,建築の品質はかならずしも一致しません。規模が小さくても
(数人から20人程度) ,誠実な素晴らしい仕事をする工務店は数多く存在します。組織のイメージよりも,経営者 (責任者) の顔が見えることはなによりも大切なことです。
参考:『信頼できる工務店103』建築ジャーナル社
『室内』02年1月ほか特集「私は推すこの工務店ー建築家が推薦する50社」工作社
●設計施工一貫とは?: 設計と施工を一括して頼むときは,工務店や住宅メーカーに注文することになります。しかし,設計施工一貫では,同じ組織のなかで設計も施工も行うので,建築主にとって望ましいことであっても,施工者として利益をあげにくい面倒な設計(施工)は排除されがちです。つまり,“価値を追求する”設計と,“利潤を追求する”施工とが同一組織内で行われているという矛盾があります。「利益の衝突」です。従って,厳しい工事監理は事実上期待できません。
【建築家って何?】に書いた“従属していないこと”が重要な理由はここにあります。また,設計施工一貫では一社の特命になりますから,見積りに競争の原理ははたらきません。
●住宅の品質確保の促進等に関する法律(通称「品確法」)とは?(「「住宅の品確法」って?」用語集06にLink): この法律は、2000年4月から施行されています。・・・以下略(詳細は、06にLink願います)
(以上は、とても良い解説の「江口征男建築設計事務所」より転用・一部再編しています)
●[「いい家」が欲しい:松井修三著]と[さらに「いい家」を求めて:久保田紀子著]より、「いい家」とは?: 前記の本の著者は、建築の専門家ではない外断熱材を扱う小さな工務店の営業社長さんが会社建て直しのために自費出版したところ時流に乗ったのか売れ行きが良く大手出版社が飛びつき、その本の表題の魅力からベストセラーとなったいわくつきの内容のものと聞いています、さらに輪をかけこの本に執りつかれた主婦の本(後記)までが相乗効果に乗って売れているそうです。この2冊の本を楯に、バブル不況からの脱却を探っていた工務店団体が「いい家」の会なる営利団体を生み出すほど、現在の「外断熱ブーム」を巻き起こしたものです。そこには私たち建築の職能者が培ってきた「空間の美学」は無く、改めて「いい家」の意味を考えさせられた出来事でした。
私が言える「いい家」とは、もちろん外断熱というような工法に縛られるものではなく、その土地や環境や住まい手の条件(予算もありますよネ)に対し如何に豊かな空間構成を提案すること!に尽きるような気がします。
私が学生のころ、建築界を牛耳るほどの住宅がありました。それは、当時東京工業大学で教鞭をとられていた”篠原一男”という建築家による「白い家」と題された住宅でした。当時、彼の名著”住宅論”を読みながら、その家で表わされた「空間」の意味する奥深さなどを学んだものです。その素晴しい空間構成は、この建築家の許可を得て、同一の建物が建てられたほどなのです。そこには、外断熱などと言うメーカー素材はなく、如何に豊かな(専門的にいえば、哲学的な)空間を構成するか!を学ばされたものです。
今をときめく建築家:安藤忠雄氏の処女作「住吉の長屋」も、もちろん外断熱ではなく、狭小地における究極の空間構成から現在の地位を築いていったもので、この作品からも類似の建物が多く発表されたものでした。他にも多くの建築の名作がありますが、要は「いい家」とは相応の(必要に応じ、外断熱もあり得るかと思いますが)設備を有しながら、「優れた空間構成」の表出に尽きる!と言えるでしょう。
●「耐震構造偽装」問題(「あなたの家も欠陥住宅!?」用語集16にLink):これは、'05年11月17日に国土交通省が姉歯元1級建築士が地震などに対する安全性を記した構造計算書を偽装していたことを公表したことに始まる一連の事件なのは、まだ耳新しいことなので皆さまもご存知のことと思われます。・・・以下略(詳細は。用語集16にLink願います)。.特に、戸建や2所帯(世帯)住宅など小さな建物レベルでの考察もしたいと思っており、また、この機会に耐震・免震・静震(制震)構造など地震に対する建築物について解りやすく解説予定ですので、その折には改めて当該サイトをご訪問ください。
●建替え: このところ、団塊の世代の方たちがこぞって定年退職を向かえるに当たり、「夫婦二人だけの家」への建て替え(orリフォーム?)がはやり始めているようだとのニュースが流され、案の定と思いました。この件に関し、改めて「新築」「改築」「増築」「改装(リフォーム?」などの見地からも総合的に(居住地など環境も含め)解説したいと思っておりますので、これについても改めて当サイトにご訪問願います。
●ペットと住む暮らし、ロハスな住宅については、「癒し(いやし)」という人間心理に関ることなので、医学的見地も含め、もっと掘り下げて解説したいと思っております。また、エコロジー(エコ)についても、このところあちこちで起こりつつある地球的規模の破壊現象の問題もはらんでいるだけに、根本から見つめなおし、解説したいと思っております。ついでながら、このところ、ご注文主さまからも注文を受けたバリヤ(バリア)フリー、オール電化、外断熱、防音・防振、24時間換気についても、先に記したような関連業界やメーカーなどからの圧力で出来たものも含まれ、うさんくさい臭いのする項目だけに、これらの問題点やメリットなど経験上や第3者的に見ての考察もしてみたいと思っております。なお、建築家を自認する限り、「おしゃれ」で、,「明るい」,暮らし等々、知性を持った人間の棲家として、この地球上に住む限り、言わずもがなのテーマと心得ていることお含みおきいただければ幸いです。
●メタボリック症候群、癒しや、介護、福祉、年金問題についても、機会あらばふれてみたいと思っております。特に「メタボル」は建築用語でもあり、建築的な視点からも論じてみたいと思っております。
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更新2007.12.15(Sat)



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