■窖窯

2006年の暮れから2007年にかけて、栃木県内で引越しをしました。
住居だけではなく、細工場も何もかもの引越し・移動でしたので、窯も移築しました。
それまで市貝町で使っていた窖窯もなかなか調子の良い二基だったので、ちょっと惜しむ気持ちもありましたが、窯だけを残していくわけにはいかないし、新しく作るということは、煉瓦もまた必要になるわけで、引越しの中で一番大変だったともいえる作業が、それまでの窯を壊し、材料と戻った煉瓦たちを新しい土地に運ぶことでした。
何千丁だったのだろう、数える余裕なんてありませんでしたから、ただひたすらに車の荷台に積み、運び、下ろすことを数十日間、繰り返しました。

■新天地での窖窯一号基の築窯


住み慣れるより何より、築窯に着手しました。
引越し完了が2007年1月末日、2月から約1ヶ月間、敷地内のどこに建てるかを検討しながら、ノートとペンを手にして、あーでもないこーでもないと、頭の中をまとめる作業が続きました。
実際に土に手を加えだしたのは2月末からと記憶。

窯小屋完成までもう少しです
 

 

まったくの一人で作業をするため、それが楽しくもあり、もう一人向こうに自分がいれば…とおもうこともしばしば。
あっちいったり戻ったりと、第三者から見たら、世話しなく動くばかりで作業がちっとも捗らないとおもわれるでしょうね。

窯小屋が完成しました
   
窯の基礎を作るのに、地面を掘りました。

ひたすら穴を掘って、体力仕事です
   
ガラ(割れた陶器など)を埋めて、周りは大谷石。
耐火物を入れて、窯が高温に負けて動かないようにします
   
窯のレベルを煉瓦でとります。
この煉瓦は、焼成ブロックです。
今回の窯はご覧の通り、、殆ど傾斜がありません
   
砂を入れて、もっと正確にレベルをとります
   
更に、耐火煉瓦を敷き詰めます
   
煙道も掘り、そこにも煉瓦を敷き詰めました。
窯の方は、段も作りました。
これが窯の床になります
   
窯の壁、一段目の積み始め
   
窯の戸前のアーチです
   
戸前のアーチが完成しました。
上手くいかないと、崩壊しますから、ちょっとした山場なのです
   
ホッ、
崩れませんでした
   
今度は窯の胴体部分のアーチを作るために、竹を編んでいきます
   
アーチになるように編む。
これだけで二日かかりました
   
竹のアーチに合わせて、煉瓦を積んでいきます
   
窯の内側から。
プラネタリウムが作れそうな…
   
煉瓦が積み上がりました
   
竹を外して、アーチの完成!
これも、アーチを外したときに崩壊することもあるので、山場の一つですが、今回も無事に外せました。

竹を吐き出す窯
   
内側から。

煉瓦で家が建てられそうな…
   
今度は煙道を作っています
   
アーチを組んだ上に、また煉瓦を積みまして、煙道の方も少しずつ完成に近付いています
   
煉瓦の上に窯土をのせて、急に乾燥してヒビが入らないように、ビニールで蒸しています
   
煙突を積み始めました。
今回の窯は、煙突は4メートルの高さにしました
   
窯の完成です